日射計の機能を存分に活用する使い方

太陽より放射されるエネルギーは日射と呼ばれ、地球の気候や私たちの生命活動に欠かせない源泉となっています。その太陽が放射するエネルギーの量を計測する設備機器が日射計です。計測機能を分かりやすく説明すると地表に届いた放射により発生する熱を感知、電気信号に置き換え計測します。日射計の種類は、全天日射計や直達日射計、散乱日射計があり、それぞれ日射別に計測します。全天日射計は、総合的な日射量を捉えることができ、最も利用されているタイプです。ちなみに直達タイプは太陽からダイレクトに差し込む日射量の計測となり、散乱は直達以外の大気分子や粒子に散らばった日射を計ります。そのため、適正な日射計の活用のためには、計測器の機能を知り、観測目的や観測場所に合せた日射計の選択が大切となります。

日射計を活用している分野や生活シーンについて

私たちの生活に密接し、生命体の生育に影響を与えている太陽の日射しは、気象、農業や工業、建設など幅広い産業分野にとって必要であり、有効活用されています。ここ数年、普及拡大している太陽光発電にとって日射しは、重要な要素です。太陽光による発電状況などを把握するため、太陽光パネルに日射計を装着すると電気に置き換える前の太陽の放射エネルギー量が数値化され、変換効率が目に視えます。また、農業でも野菜やフルーツなど農作物の栽培状況を確認する際、日射計によって定点観測しています。最近では、季節や天候に左右されない屋内の農作物生産工場が台頭しています。メリットは、日照や水不足等に影響されず安定的な栽培が可能となっています。その工場には、さまざまな環境測定機器が設置されており、中でも日射計は重要な役割を担っています。

紫外線等太陽光の対策に日射計を活用

紫外線は私たちの目に見えない、太陽光の一部です。日射量に占める割合は、時間帯や場所によって異なります。紫外線量の強い時期と時間は、春から秋にかけお昼前後と言われています。紫外線による健康リスクは様々あり、皮膚や眼を紫外線から守ることが必要です。対策の根拠として、日陰の日射量を日射計で測定すると日向に対して約50%、屋内では屋外の約10%となっており、紫外線カットの大切が理解できます。紫外線の浴び過ぎを防ぐためには、例えば運動場に日射計が設置されていれば適時、日射量の計測、確認が可能となり、的確な予防措置が講じられます。また、日射計がなくても紫外線情報を収集する方法として、気象庁の観測データを参考にしたり、気象に関する民間企業が毎日提供している紫外線情報を活用します。